top of page

Isaiah・G・Foster、小田原マキ、シラナイ、桐永月

 

この4人は人殺しだ。各々様々な理由で人を手にかけている

彼らはクローンのようなものである

(全員別の世界で「本物」の彼らは生きている)

 

Isaiah・G・Foster

 

彼は精神科医でありながら言葉巧みに患者を死に誘導し安楽死を行っていた

動機:何もかもが完璧な彼はそれを絶望と言わんがばかりに嘆いていた。自分にも欠点が欲しかった。

人間なのに欠点がないだなんてそれはもう神のような何かじゃないか。おぞましい。

そういった思想の持ち主であった。

そんな彼は紆余曲折あり医師免許をとる中で自身の異常性癖に気づく。(人の死体、血、臓物愛好家)

この欠点に気づくと彼は次第に道を踏み外していく。

死にたい患者に死を提供して、自分は死体を愛でられて満足出来るといった具合で手を血に染めた。

あまりに自分本位で悪辣。

というのも本人はわかってる。医者である自分が人を救おうと動かないのはどうなのかという罪悪感にも苦しめられる。

それがこれまでの人生で抱いてきた絶望や虚無感からの救いのようにも感じるのだ

小田原マキ

彼は父親を殺した。 父親は名高い小説家であった

動機:彼自身も小説家である。

が、名高い作家である父の実力には及ばず親の七光りという世間の声にも辟易していた。天才の父、凡人の自分。

どうして血は繋がっているのにこんなにも差が出てしまうのか

疎ましかった。だがそれ以上に自分は自分でいいんだという言葉を父の口から聞きたかった。

幼少期、母が亡くなってから父は自分とはあまり話してくれなくなった。母に似た自分の容姿が母を思い出させて辛くさせるのだろう。

そんなことはわかっていたが家族として一度、話をしたかった

それだけだったのにいつの間にか歳月が経つにつれて前述のような嫉妬や憎悪など様々な感情が湧いて出てきてしまった

ただ、話をしたかっただけなのに

 

 

シラナイ(本名:Lily・A・Francis)

 

彼女の加担した研究により多くの命が犠牲となった

大まかな流れ:彼女はデザイナーベビーとしてこの世に生を受けた。親の望んだ優秀なその知能で親の研究に協力をしていた。

その研究が結果的に多くの人を不幸にしてしまったのだ。

彼女はもっと自分の視野が広ければ、自分が判断を見誤らなかったらと悔いると同時に親の理想通りに作られ操られていた自分に酷く嫌悪感を抱いた。

結果として自身の人格のデータを作成し

それを人形に入れて人間としてのLily・A・Francisは自殺。

(傍から見たら逃げとも取れる行為であるがまっさらになった自分で動いた方が何かと人間のころにあったしがらみや障害がなくなり

贖罪のために動きやすいと判断した結果である)

その後自身の研究の影響を受けた子供を秘密裏に保護し人形の身体が朽ちるまで何年も人に寄り添い生きていた

 

桐永月

彼は被検体でありながらある日研究員を皆殺しにした

動機:元々彼は差別集落の生まれで世間的に言われる良い境遇で育ってはいなかった。

最も彼自身は家族と仲のいい友人と過ごす日々で満たされておりそれだけで十分だった。

だが平穏は時にいきなり崩れ去る。

ある日国の研究機関が不老不死の人間を作る為に集落の人間を対象に実験を行った。

適合すれば不老不死となり得るが今まで適合者がおらずほとんどの者が苦しみながら死んでいくような実験だった。

差別集落に生まれた自分たちが死のうが生きようが上にとってはモルモットの生死となんら変わりはなくそうした扱いを受け入れるしか無かった。成功率が低いのだからここでみんなで死ぬのだろうな、でも最後まで大事な人と一緒でよかったななんて思いながら。

 

ところが彼は奇跡的に適合してしまった。

1人、死ねない身体で大切な人と一生離れ離れになってしまった。

その後は研究機関に身柄を拘束され他の研究の被検体として使い回されてしまう。

不老不死という唯一無二の彼の個性となった呪いは国からしたら貴重な何度も使える被検体であり戦時には壊れない鉄砲玉になり得たのだ そこに彼の意志など尊重されるはずがない。

ただ彼も呆然とそこにいた訳では無い。研究機関で他の被検体と話してみたりしていたが身体を無理やり兵器として運用できるように改造された少年や自身の血肉が他者の薬となるよう改造され身を削られる少女など目も当てられないものばかりだった

許せない、なんて正義感ではなかった

ただひたすらに憎くて、悔しかったのだ。どうしてなんの罪もなかったはずの自分達がこうも食いものにされなければならないのか それだけの理由だ。

bottom of page